【勇者「魔王倒したし変えるか」】のあらすじと感想(小説家になろう・SS)
勇者・魔王SSの【勇者「魔王倒したし変えるか」】のあらすじと感想です。
概要
連載場所:小説家になろう
作者 :湯葉
備考 :2011年に5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)に投稿されたSS
【勇者「魔王倒したし変えるか」】を少し弄り、
外伝を加えて「小説家になろう」に投稿したもの。
あらすじ
魔王を倒し凱旋した勇者が、王様と姫様に旅の様子を語る。
華々しい冒険の話を期待する王様と姫様だったが、語られたのは想像を絶する過酷な旅の様子と、旅の仲間だった戦士・魔法使い・僧侶の壮絶な死に際の話だった。
感想
救いのない話に、悲しく暗い気持ちになりました。
物語は凱旋した勇者が旅の様子を語るところから始まるのですが、凱旋したのは勇者のみで、旅の仲間だった戦士・魔法使い・僧侶は死んでいます。
その勇者も中毒を発症しており心身ともにボロボロの状態です。
話の構成は下記のようになっています。
・勇者の語り
・旅の様子
・戦士・魔法使い・僧侶の死に際
・僧侶の手記
・魔法使いの話
・勇者の最後
正直どの話も救いがなさすぎて読後はかなり沈んだ気持ちになりました。
特に「僧侶の手記」では、僧侶視点で日記風に旅の様子が書かれているのですが、だんだんと過酷になる旅、傷ついていく勇者一行、そしてそれを見る僧侶の心情に、鬱が加速します。
ハッピーエンド好きの私としてはかなり辛い作品だったのですが、それでも物語自体の完成度が高く最後まで読んでしまいました。
鬱展開に耐性のある方は是非読んでみてください。